
iPhone×Music iPhoneが予言する「いつか音楽と呼ばれるもの」という全文書くと結構ながい題名の本はiPhone復活の呪文。
使い勝手のよさにはすぐに慣れ、あたりまえの道具となりメールやReaderそして体重記録くらいにしか使われなくなっていたiPhoneだけれど、この一冊で違う段階に突入。
iPhoneアプリは大量にあるのだけれど、試用できるものが少なく説明文だけでは買うにいたらず、無料アプリしか使ったことがなかった。特に音関連アプリだと紹介しているサイトも少なく、使ったことがあったのはRjDjSingleくらい。そのRjDjSingleも「ああおもしろいな」という程度ですぐにフォルダの奥底に沈んで行っておりました。
この本では大量のアプリへの言及がされているけれど、大きく扱われているのはEnoが絡んで当初話題だった"Bloom"、singleで試した"RjDj"。以降カテゴリに分けられ"楽器シミュレーター"や"ゲーム"、"シンセ・シーケンサー""ストリーミング"など。最初はBeatmakerやTB-303エミュの具合を知るための本のつもりだったけれど、そんなものはどこかに吹き飛び「よくわからんがおもしろそう」なモノのほうに興味が向かう。ソレを決定づけたのは"10秒後"というアプリの説明の箇所。実際はJailbreak済iPhoneだとこのアプリは起動しなかったので試せず想像するのみだけれど、このただの10秒ディレイのこのアプリで興味が一気に加速し有料アプリに手を染めてしもうたのです。目の前の風景の音が10秒遅れてくる、というだけなんだけれど、ソレだけで世界は変わるのだろうと想像できるのでした。
「21世紀のオルゴール」なんていうコピーのせいで、勝手にアタマで想像してわかったつもりになっていたBloomは、新たな「Music for Airports」を永遠に生成し続ける工場みたいだし、RjDjはSingleで体験した「なんとなくディレイ+フィルタ」ではなく(Herbertみたいなカンジ、そういえばTim ExileのLive音源を聞いたら同じようなことをしていたようだという)見事な環境変換装置で、通勤風景すら別の世界に置き換えてくれたり。マイク、カメラ、スピーカー、傾きセンサーあらゆる機能を貪欲に盛り込んで繰り広げられる実験に参加しているような気分。iMonalisaは写真を音に変換してくれる、撮られた写真の部分が黒に近づくと「サーー」という音に、白に近づくと「ブルルルルル」ちゅー音になるので、ピッチの違う縞柄に小さな紙片などを置いてリズムが作れたりと楽しい。その昔、平沢進氏だったかamigaのデータを何でも音に変換していたハナシやら、AphexTwinさんの「Windowlickerをスペアナにかけると顔が!」なんてのを思い出す。
iPhone App: Bloom by Brian Eno & Peter Chilvers -youtube-
First contact with RjDj -youtube-
と興奮気味に書き出してみたもののTB-303エミュの"Bassline"も買いました、というのも白状。さらにソレは"DB-303"ていうリズムマシン込みのアプリと間違えて買った。
Finger Bassline App for iPhone/iPod -youtube-